©ZeroAvia
三菱Spacejetの開発推進のためにカナダのボンバルディアCRJ事業を継承したMHIRJは5月25日、水素電気航空機の開発を進めるZero Avia社とリージョナルジェット計画推進で合意したと発表しました。
ZeroAviaは、10〜20席の小型航空機用にZA600と呼ばれる600kWパワートレインを装備する計画を進めており、2024年に就航する予定です。同時に、同社は2〜5MWのモジュラーパワートレインであるZA2000に取り組んでおり、2026年までに40〜80席のターボプロップエンジン機を開発します。第3段階としてZA2000RJパワートレインはこの技術を拡張し、2020年代後半には乗客がゼロエミッションのリージョナルジェットで飛行できるようにします。
この協定により、CRJシリーズ航空機は真のゼロエミッションエンジンを採用した運用の最前線に位置付けられます。プログラムの開始以来、2,000機を超えるCRJシリーズの航空機が製造され、米国の地域航空のバックボーンとしての地位を確立しています。
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MHIRJの社長兼最高経営責任者である山本ヒロは次のように述べています。「MHIRJの2つの重要な目標を推進するため、ZeroAviaとのこの合意に非常に興奮しています。1つ目は、同社と協力し、エンジニアリングに関する豊富な専門知識を活用してこの最先端のプロジェクトを推進することです。2つ目のメリットは、革新的な持続可能なテクノロジーを地域空間に導入する際のバリューチェーンの一部であるということです。」
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三菱Spacejet計画凍結で三菱重工の航空機開発は止まっていましたが、CRJ事業が別の方向で有意義に進むことになりました。