第38回を数える関東4モデルクラブ合同の展示会がこの週末に北千住で開催されていました。
今年5月、静岡ホビ-ショーで知り合った群馬県の二木さんから案内を貰っており、行ってみました。
二木さんの所属する「ストール」は名前の由来がゆるくて楽しい。
すなわち「失速」で、すぐに解散になっても仕方ないから名付けたクラブで発足したものの、かえって息長く残ったりします。
今回は、テーマを「歴史に名を刻んだ飛行機」ということで、会員それぞれが機種を選定して、その選んだ理由の説明書きとともに出品しています。
二木さんは、軍民双方を製作されますが、旅客機ではパンナムをシリーズで作っており、ジャンボジェット以外は1/72のスケールで統一しています。
パンナムは、それ自身が伝説の航空会社で、まさに歴史に名を刻んでいますので、テーマに沿っています。
静岡での宣言通りDC-3を新たに出品し、B707も再出品でその大きな機体を披露してくれていました。
DC-3は、エアーフィックス社の1/72のプラモデルを使い、プロペラはこだわりのアルミ削り出しで製作しました。
主翼の動翼部分は、キットでは一体部品なものを、切り取って別部品として組み上げたところがこだわりです。実物では羽布製の皺も刻まれて動き出しそうです。キットには無い、コックピットウィンドーのワイパーは自作です。
B707でも手を加えた部分は、キャビンウィンドー。キットのままだと隙間が出来て、実機とはイメージが異なります。
窓全体を切り取り、アクリル板をはめ込んで、窓一つ一つを塗装で仕上げています。
コックピット内パイロット用赤いシートと5点シートベルトが見えて実機さながら。
クラブの会長で、今回の大劇作展では広報担当の金木さんはテーマの奥にある人の役割や、機体開発に込められた物語を大事にしたいと言います。
ご自身は、ANAのB737を4機製作されました。
-200モヒカン、-500ドルフィンジェット、-700ビジネスジェットに現行の-800と1万機に迫る民間航空歴史上の最大シリーズにエールを送ります。初期の-200と現在の-800が実際に並ぶことは実機の世界でも少ないですが、意外に-800がかなり大きく見えると言います。
確かにその通り。ウィングレットもあって、力強さがありますね。
一機一機にストーリーがあり、それを紐解くことで更に愛着が湧くというもの。
また来年、ここでお会いしたいです。