ファーンボローエアショーにカーゴビレッジという敷地を作った発想がいいですね。普段カーゴ機を近くで見る機会は少ないですから。世界的にも景気の回復によって航空物流が活性化している時期、B747–8Fの出番が増えていいことです。
ボルガドニエプル航空のロシア製アントノフAN124-100型機が地上展示されたことも画期的。東側の航空機でも今は内部公開しています。
エアショー前日の7月15日。会場では翌日の開催に向けて準備の真っ最中でした。機体まわりには誰もいないのですが、タラップが設置され機内に招き入れられているように思えました。機内でスタッフに見学を申し出るとすぐにOKの返事。メインデッキから見ていきます。広々としたカーゴ搭載の空間が広がり、中央にガラスで仕切られた会議室が造られて、異質な空間ができあがっています。受注の商談でもするのでしょうか。普段考え付かない発想です。
ボーイング貨物機の床の構造は、レールが走ってパワードライブユニットでコンテナやパレットを動かしますが、本機の床は平らです。貨物を天井のクレーンで搭載位置まで運び、バラ搭載するとタイダウンベルトで固定。西側機との違いは鮮明です。
前方のハシゴを伝ってコックピットへ上がってみます。6人がゆったり座れるスペースにびっくり。今まで見たどの機材のものより広々としていました。操縦士後方に2人の航法士と2人のエンジニアが座ります。
計器は、アナログ式。操縦桿も半円形でがっちりしています。
エンジンのスロットルレバーが長く突き出ていて頑丈です。独自の設計がユニークで見とれてしまいました。外付けでしょうが、扇風機2台が和みの風を吹かせてくれるようでした。
ジャンボジェットでコックピット後方にアッパーデッキ客室がありますが、アントノフにも同じ部分に乗務員用の施設があります。
左舷部分に、開放寝台車と同じようなベッドが設置されています。上部には、引き上げ式のベッドが収納されており、この休憩用スペースが二カ所で合計6人が眠れるスペースになっています。更に後方にお手洗い、右舷側には小さなギャレーがありました。今まで見たどの旅客機とも違う内装に感心し、窓が無いことを除いて快適に過ごせるスペースがゆったり造られていていることがわかりました。