エアバスA321LR欧米で承認 ゾロマスク装着で登場

エアバス

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©Airbus

エアバスナローボディー機の最新型A321LRがEASA(欧州航空安全局)とFAA(アメリカ連邦航空局)の型式証明を受けました。

A350のロールアウト時に話題となったコックピットウィンドーの「ゾロマスク」を初めてまとったナローボディー機としてデビューです。外観の違いは他にもあります。新しい設計では、従来の片側4ドアの仕様から、3ドア+翼上二ヵ所の小さな非常口の設置で済むようになっています。これによりシートアレンジがより高密度でできるようになっています。現行で、大型非常口部分機内二か所は座席の設置をせずにギャレーやトイレを設けていましたが、それが一か所で済むということ。最大座席数が244になったのはここに理由がありました。

 従来のA321CEO機が6,000kmの航続距離でしたので、LR機の7,400kmは23%レンジが伸びたことになり、東京からシンガポールまでの直行が可能となります。エアバスでは機体にパリのエッフェル塔とニューヨークの自由の女神をデザインし、大西洋を超えることの出来るナローボディー機をアピールしています。

 機内はエアバスの提唱する新しい環境のエアスペースを進化させたニューエアスペースインテリア。ナローボディー機でフルフラットシートなどが設置できる上級クラスが出現しそうです。

対抗するボーイングは737Max10がベンチマーク機ですが、この機体の航続距離は6,100kmとエアバスに軍配があがっています。航空機の進化を見ているのは興味深いですね。

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