インバウンド需要を追い求め、各自治体はLCCの誘致に躍起です。そのような中、初めての国際定期便を就航するのは徳島阿波おどり空港です。先だって、2018年1月21日に国際線ターミナルビルを運用開始させています。チャーター便のみの空港で定期便の就航は、県の悲願でもありました。
そこにキャセイドラゴン航空が週二便で163席のエアバスA320を就航させることを発表しました。まだ試験的要素があるのは、就航日が12月19日から2019年3月30日までの短い季節定期便であること。キャセイパシフィック航空が現在就航している空港は、新千歳、成田、羽田、セントレア、関西、福岡、沖縄の7カ所。その全てが旅客数全国10位以内です。
いきなり旅客数全国第28位の徳島空港への就航がLCCではなくフルサービスキャリア(FSC)という事でかなりの驚きがありました。徳島空港は、四国四県でも最下位の旅客数なのです。また、都道府県別人口でも、47都道府県別で徳島県は44位。かなり厳しい集客になると言わざるをえません。3カ月半とは言え、30便(往復60便)4,890席(往復で9,780席)をどこまで販売できるか、未知数です。
後編では、徳島県への質問した内容と回答をご紹介しましょう。