天王洲のJALビルは今では野村不動産天王洲ビルとなっており、低層階はキヤノングループの企業が入ります。二階の総合受付は、明るい陽射しの入る場所。JAL整備士がエンジンブレードから作る楽団のフィギュアが置かれ来客に親しまれています。航空輸送業はサービス業ながら、エンジン部品を加工できるという技術力を見せるいい機会です。
一階の出入り口から続くエスカレーターを二階まで昇るとアメリカン航空のBoeing777-200ERとJAL塗装のMRJ大型モデルが並びます。ワンワールドアライアンスの中で最初にこのビルに入居したのはアメリカン航空。太平洋線での強固な提携関係を築きます。
14階は、JALグループの受付があります。照明が落とされデジタルサイネージがJALの機体を映し出す落ち着いた空間です。
最上の25階は、昔JALの社員食堂でしたが、今は社員向けラウンジになっています。
また、この階はアメリカン航空の他、フィンエアーとIAGグループ(British Airways、Iberia Airlines、IAG Cargo)のオフィスがあります。それぞれが個性を出した受付を持ちますが、デザイン的に工夫されているのは、アメリカン航空です。機内にいるような気分が味わえるのはソファーの背に機体窓が並んでいること。機窓は航空機です。モニターが宣伝を流し、入り口を振り返ると、顔出し看板とガラスの向こうにも機体画像が見えています。