
ユングフラウヨッホからの眺望 4000m級の山々が近くに見える
9月8日から15日までの8日間、「水の国」スイスを巡る国際メディアツアーに参加しました。このツアーは、きらめく湖や流れる川、壮大な滝といった豊かな水の景色だけでなく、スイスの公共交通機関を利用しながら運行を支える水力発電の力に焦点を当てた、ユニークな旅でした。
旅はクールから始まり、インターラーケン、ユングフラウヨッホ、そしてチューリッヒからライン滝、シュタイン・アム・ラインへと続きました。

世界中から集まった国際メディアツアーの仲間たち
息をのむ絶景と列車の旅
初日、チューリッヒから列車でクールへ向かい、ホテルで他国の参加者やツアーリーダーと合流しました。翌日は、スイス最古の街クールを散策し、噴水をテーマにした旧市街ウォーキングツアーを楽しみました。その後は、パノラマ車両の「氷河特急」に乗り、ライン渓谷の息をのむような風景を眺めながらアンデルマットへ。食事をしながら車窓から見る大自然の美しさは、まさに圧巻でした。

スイス最古の街クールを散策

氷河特急の車内では大きなテーブルで食事を摂ることができます
ヨーロッパの頂 ユングフラウヨッホへ
旅のハイライトは、鉄道とゴンドラを乗り継ぐ標高3,454メートルのヨーロッパ最高地点「ユングフラウヨッホ」への訪問です。氷河と4,000メートル級の山々に囲まれたこの場所は、まさに別世界。頂上では、ランチを楽しんだ後、観光を楽しみました。
ユングフラウヨッホからの下山後は、インターラーケン・ウエストからトゥーン湖のディナークルーズへ。雄大な山の景色を眺めながらのクルーズは、とてもロマンチックなひとときでした。

インターラーケンへ向かう途中のマイリンゲンでの山容
活気あふれる水の都チューリッヒ
旅の後半は、スイス最大の都市チューリッヒで過ごしました。ホテルにチェックインし、ランチの後は「ウォーター・イン・チューリッヒ」ツアーに参加。噴水や川、そして湖など、街と水の深いつながりを感じることができました。ツアーの終わりには、地元の人が「バーディ」と呼ぶ水辺のスポットを巡り、水泳を楽しむこともできるそう。夜は湖畔のレストランで新鮮な魚料理を堪能しました。
最終日前日は、ラインの滝とシャフハウゼン市を訪れ、その後は船でシュタイン・アム・ラインへ向かいました。船上でランチを食べながら、水上からの景色を楽しみました。

ライン滝の見事な水量を眺める
持続可能な社会への取り組み
このツアーを通じて、スイスが持続可能な社会に力を入れていることを強く感じました。列車の電力の90%を水力発電でまかなっていることや、航空会社SWISSが持続可能な航空燃料やCO2オフセットに取り組んでいることなど 、環境への配慮が随所に見られました。機内食のカトラリーが金属から、木製や紙製が使われたこともありましたが、また金属製で再利用できる姿に回帰していたのも発見です。
美しい自然と最先端の技術が融合したスイスの旅は、まさに「水の力」を肌で感じられる素晴らしい体験でした。
取材協力:スイス政府観光局