飛行機好きのイスタンブール観光(後編)

旅の記録


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 ブルーモスクの凛とした美しき佇まい

イスタンブールの町は、マルマラ海とボスホラス海峡を挟んで、旧市街、新市街、アジアサイドと3つのエリアで成り立っています。


交通は、国鉄、メトロ、トラム、バスとありますが、手っ取り早いのはトラムでしょう。日本で見かける車両よりも連結があり長いのが特徴です。多くの利用者がある市民に愛される乗り物なのでしょうね。


 

トラムの駅では交通カードを買って、世界一美しいモスク建造物と言われるスルタンアフメトモスク(通称:ブルーモスク)を目指します。朝早くから見学者の行列が出来て、待つことしばし。家内は黒のスカーフを持参していましたが、スカートには布を巻くようにと青い生地を渡されます。


靴を脱いで入ったモスクの広くて荘厳なこと。天井が高く、ステンドグラスが光を吸って綺麗に輝いています。

深い絨毯に正座すれば、自然に目が閉じられて、敬虔な気持ちになります。

そこでは、神への祈りもありますが、この広い柔らかな絨毯の上でゆっくり眠れたらさぞいいだろうなというふらちな考えも浮かんでいました。


 

歩いてトプカピ宮殿を目指します。

イスタンブールの観光地で誰でも知っていて、教科書にも出てくる場所は外せないと思うおのぼりさんです。ここも列が出来て待ちましたが、入る価値はありました。マルマラ海とポスホラス海峡が交わる辺りで、眺望が良かったというのがお勧めの理由と言うのも単純ですが、貴族の生活を垣間見れる装飾の数々には満足でした。
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 トプカピ宮殿の前庭からマルマラ海方面を見ます

新市街にあるガラタ塔が遠目に美しく見えましたので、目指してみます。


人気があるのか長い行列です。9階建てで、高さは70mに満たない円柱塔で、高台にあるので展望が素晴らしい。展望部分は狭く、押し合いになりますが、360度の展望はいいですね。多くのモスクが見えますし、同じ新市街の港にはクルーズ客船が停泊しています。ボスホラス大橋も綺麗な姿を見せています。


 

TK 163S

ある時間になると街のあちこちでコーランの祈りの大音声が聞こえます。あー、ここがイスラム圏のトルコなんだなとわかります。

行列待ちの先にいたおじさんから買ったリンゴとキュウリは、それぞれ1リラで喉が潤いました。キュウリのいい塩加減が、記憶に残ります。



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 ガラタ塔から旧市街方面を見る 多くのモスクが見えます
 

日本のODAで出来た新造なるメトロに乗ってアジアサイドに渡り、沖合いに浮かぶ孤島の中の展望台に行きました。クズクレシ(乙女の塔)という施設です。陸場からは200mのほどの島へ船で渡ります。ものの数分で到着ですが、楽しい経験です。展望台へは階段で昇ります。さほど高い施設ではないですが、他に障害物が無いので、ボスホラス海峡を見渡すことができます。


ここの風が何とも気持ちいい。

 

結局この四箇所の訪問で三大陸を巡ったことにもなり、ブルーモスク以外は高い場所なんですね。飛行機好きは高いところを好むと言いますが、まさにその通り行動していました。


 

パリほど多くは無いですが、テラスを持つレストランやカフェも多く、珈琲一杯でも大丈夫。食事をすれば、チャイやパンがサービスで付いてくる所もあるので、得した気分になります。サバサンドをチャイと共に頂けば、現地に溶け込んだ気分になれました。


 

天候に恵まれたのが良かった。気温も日本と変らないと思いました。

ここでは上着を羽織る事もなかったです。

 

エキゾチックなイメージでしたが、街並みは欧州に近い。

グランドバザール内もアジアの街にある成長途上な雑多な活力の上に成り立つ感じではなく、整然とした美しさがあります。

 

一日の中で何度か街中に響き渡るコーラン。そこには歴史に裏付けられた人々の思いが音となって昇華しているように思えました。

 

最後に、情報を一つ。

ご存知の方には不要な内容ですが、海外へ出かける際には是非外務省のホームページをご参照下さい。「海外安全ホームページ」上にトルコのイスタンブールは「十分注意」のエリアになっています。


http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=052#ad-image-0

 

このブログを見て、すぐさまトルコへ行こうという方はいらっしゃらないと思いますが、トルコに限らず危険地帯はありますので、自己責任での行動が必要ですね。



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