エミレーツ航空は、日本で成田、羽田、関西の3路線でドバイをつなぐ世界第4位のエアラインです。ドバイから乗り継いで世界160都市へ行くことのできるネットワークが魅力。日本線で羽田空港のみに就航するBoeing777-300ERの新内装機は「ゲームチェンジャー」と呼ぶファーストクラス・スイートを6室設けています。6席と書いていないのは、天井まで覆われた完全個室だから。
この個室シートが2月16日までメルセデスミー東京(六本木)にて公開されています。メルセデス・ベンツSクラスのシートから発想を得て開発されたシートということで、今回のコラボレーションとなりました。
1-1-1配列のシートは、中央のE席(今回の展示)であっても機体側面にある機外カメラで風景を映し出し、機窓を楽しむことができます。3,500チャンネルのインフライトエンターテインメント「ICE」で長時間フライトも楽しく過ごせることでしょう。
毎便6人が搭乗する日本人客室乗務員のサービスを受けながらドバイ経由で世界へ。ファーストクラス・スイートでは、日本線に特別に搭載されているドンペリニオンP2(2回目の飲み頃を迎えた特別なシャンパン)のグラスを傾けつつ、インフライトエンターテインメントを楽しみ、デスクを書斎のように使って仕事するもよし。アナログ的ながら3つの窓から備え付けの双眼鏡で機窓を楽しむもよし。ビジネスクラスの搭乗客が機内に入ってからスイートの存在を知り、マイルやクレジットカードの支払いでアップグレードすることがあり、満席に近いことが多いという伝説のファーストクラスです。
取材当日は、エミレーツ航空日本支社長アルマリ・サレム氏が案内してくれました。声を掛けると、「ちょうど良かった、今から着替えてきます」と言ってUAEアラブ首長国連邦の民族衣装カンドラに着替えてくれ、ドバイからこのイベントの為に駆け付けた日本人客室乗務員とともに撮影に応じてくれました。
最新鋭機の「A350-900型機は、来年以降の導入で、それまでは現行機材の機内Up Gradeで対応する」とのこと。A380とBoeing777-300ERのみを運航していると「A350-900では小さく感じる」とスケールの大きい発言がありました。
将来は、世界一を狙える輸送力を持つエミレーツ航空。メディアから見ても大いに関心の沸く大企業です。ちなみにこの個室、安全保安上の観点から、内側からロックは掛からないそうです。
筆者注)ゲームチェンジャーとは、この場では「市場を大きく変えてしまう影響のある製品」と解釈します。