航空業界が健全に育っていってこそ、ひこうき趣味も楽しくなろうというものです。
政治に巻き込まれたSKYの動きが年越しになってしまいました。
JAL、ANA二社とのコードシェアが2015年春にも開始するとのことでSKYは安泰のような論調もあります。解決済みだと言われたエアバス社の違約金訴訟が済んでいませんので、乗り越えなければならない大きな山が残されていると考えられます。
SKYを応援したいと思う気持ちが前提で考えてみました。
エアバスからの違約金が交渉で減額される、大手の傘下に入らない、ボードメンバーの首も安泰・・・実際に血を流さずに再起になるのでしょうか。代償無くして再起無しに思えます。
共同運航で経営を安定させるのは大前提としても、一番の問題であるエアバス社との交渉が順調に行かない限り、暗雲は続くと思われます。
違約金を払わずに済むとは思えませんので、それを別の形で支払う。相殺すると言ったほうがいいかも知れません。
色々なアイデアがある中で、表に出てこなかった案があります。
それでは、どうするか。「残されたボーイング737を全てエアバスA320に入れ替える」という決断をしないといけないでしょう。
これを実行すれば、エアバスからの違約金の減額を引き出せます。
燃費を改善し今年初飛行したA320はカタログ価格で9390万ドル (約110億円)ですので、SKYに必要な27機ですと、2970億円になります。
勿論、リース導入ですが、3000億円近い発注はエアバスにとっては、大きなオーダーです。
勿論、これで700億円の全ての違約金が相殺されることは無いにしても、例えばこの購入に20%のディスカウントがある(通常取引でもっと大きいとも聞きますが)とすれば、600億円程となり、違約金に近い金額となります。これであれば、SKYも生き残ることができるでしょう。
ある情報では、このアイデアは既にSKYがエアバスに提案し、蹴られたとの
話もありますが、報道に出てこない内容でしたので、ご紹介しました。
ボーイング機をエアバス機に替えるという荒療治で、ようやくSKYは立ち直るように思います。
ここで問題になるのはボーイング737MAXの新機材導入です。
2013年6月17日に決定事項としてSKYとボーイングのHPで発表されていますが、未だ機数も含めた確定発注には至っていないようですので、即刻中断することが賢明でしょう。
更に必要なのは、A330のような中型機で稼ぐのではなく、一部の機材を逆にずっと小型化してリージョナルジェットを地方路線に就航させるのはどうでしょう。 理由は、評判となったA330型機の就航でしたが、この機材が搭乗率を押し上げた形跡がないからです。
昨年の福岡線搭乗率の平均が83%であったものが、今年のA330就航で数字が改善された訳ではありません。 8月に80.6%まで記録した搭乗率が11月は60.9%にまで落ちています。 A330はコードシェアするJALかANAにリースしてもいいですし、手放してしまう勇気が必要です。
271人乗りの機材が搭乗率6割では、ボーイング737型機で収まる集客しか出来ていないことになるからです。
JAL、ANAの共同運航も期限付きと言われています。
単独でSKYが生きていくには、幹線はA320の規模で、地方路線はリージョナルのという市場規模に合わせます。それには、「国産MRJを導入」する事が日本人の大和魂に火を付ける気がします。 JAL、ANAからMRJの発注は大方の想定内ですが、 経営が困難な時のSKYが日の丸航空機を購入すれば、大いに利用者の共感を得ることができます。
SKYの動向が解るのも近い将来です。
日本第三のエアラインにまで育った、航空業界の野党としての位置を揺るぎ無いものにする為にSKYには是非頑張って欲しいと心から思います。
SKYの復活が、利用者にとって一番の利便性になると信じています。
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