リースバックでサウスウェスト航空が現金確保へ

ボーイング

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Washington D.C.にてBoeing737-7BD
 

世界中のエアラインの財務状況がひっ迫し、政府に支援を求める動きが加速しています。それでも資金が足りない場合に、リースバックという手法があります。航空機材をリースではなく購入で導入している場合にその手法は使われます。

 エアラインの購入機材をいったんリース会社に売却することで現金を生み、そのままの機体をリースして使い続けることがリースバックの手法となり、今後事例が増えていくことが考えられます。

 米国のサウスウェスト航空が10機のボーイング737max8をこの手法で航空機リース会社BOCアビエーションに売却し、組み替えを行いました。

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Washington D.C.にてBoeing737-7BD 

今回の売却とリース価格は公表されていませんが推測は可能です。ボーイングの公表する新造機の価格はmax811.21億ドル(約112億円)となります。航空情報サービスのCiriumDataによると、これが中古になると、0.81億ドル(約89億円)と下がります。これがリースされると月額30万ドル(約3.3千万円)。サウスウェスト航空は、10機分で一時的に890億円を手にし、毎月33億円をリース料として払うことになります。

 サウスウェスト航空は、現在742機のボーイング737シリーズを保有しており、10機の737max1.3%)がこの対象です。

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Washington D.C.にてBoeing737-7BD 

ここからわかるのは、リースバックの手法だけでなく、市場で737maxの価格が出されるということは運航停止が解除される日が近いことを思わせます。

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