©Air Tahiti
世界の航空メディアでは業界のニュースが日々飛び交いますが、時には息の抜ける楽しい話題も提供してくれます。日本にいてはなかなか思い浮かばない定期航空便が存在します。
今日ご紹介するのは、シンプルフライイングで紹介された世界最長のターボプロップ機の定期航空路です。それは、ポリネシア領のタヒチのパペーテ(PPT)から東方海上にあるガンビエ諸島のトテジギ(GMR)まで、エアタヒチが運航する1,028マイル(1655キロ)です。
この距離は日本でいうと新千歳空港から鹿児島空港を超える距離であり、70席のATR72-600型機で海を越えるだけの4時間ものフライトはなかなか想像しにくいですが、世界にはそのような路線も存在するのですね。
VT958 ATR72-600 PPT06:30⇒GMR12:10 (4時間40分)
VT951 ATR72-600 GMR12:55⇒PPT15:55 (4時間00分)
往復運賃:税込XPF81,168(約89,000円)
サイトでは上位15区間が紹介されていますが、なじみのない路線が多くここでは10位までを紹介します。
タヒチ(パペーテ)からトテジギ:1,028マイル; エアタヒチ; ATR-72
ヤクーツクからチェルスキー:1,005マイル; ヤクート; ダッシュ8-300
ルクセンブルク–ブカレスト:998マイル; ルクスエア; ダッシュ8-Q400
マプト–ナカラ:947マイル; LAMモザンビーク; ダッシュ8-Q400
ダルエスサラーム–ハラレ:936マイル; エアタンザニア; ダッシュ8-Q400
ルサカ–ダルエスサラーム:932マイル; エアタンザニア; ダッシュ8-Q400
ナイロビ–ガルカイヨ:915マイル; フリーダムエアライン; エンブラエル120
ルクセンブルク–チュニス:904マイル; ルクスエア; ダッシュ8-Q400
バンガロール–グワリエル:901マイル; スパイスジェット; ダッシュ8-Q400
レイキャビク–ヌーク:892マイル; ダッシュ8-200
また記事の中では、ターボプロップ機の最長路線を多く持つ航空会社としてルクセンブルクのルクスエアを紹介しています。同社は500マイル(800㎞)を超える路線を24も持っているとのこと。
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バルセロナまでの600マイル(960㎞)を2時間15分で結び、同区間で競合するライアンエアのボーイング737より20分遅いだけです。これはルクスエアで使われるDash8-Q400が高速機であることを示しています。
©Luxair
航空機が使われる世界は広いです。