航空貨物シリーズ⑤ 貨物の航空機への搭載です

フレーター


amass


航空機に搭載される貨物が揃うと、航空機のどの位置に積み込むかの位置を決めるウェイトアンドバランスの作業が待っています。

機体の重心は主翼の上にありますので、重いULDの搭載位置は機体中心部

になります。主翼から離れる機体の前後に向けて最大搭載量は減ります。

最前方と最後方付近は、重量制限がありますので、一番軽いULDを持ってきます。

特別な貨物を搭載する場合は、パイロットへの通知書を作成します。

危険品や、温度管理の必要なものは、飛行中に乗務員が「対処」する場合があるからです。例えば、危険品が発火したらパイロットが消火しないといけないですからね。

サイドカーゴドアから搭載される貨物は、ハイリフトローダーという地上機器に載せられて、地上から機内に運ばれます。

機内に入った貨物を、搭載プラン通りの位置に動かすのは、貨物機の床に設置されたPDU(パワードライブユニット)です。ゴムタイヤが上下に動き、回転します。

この可能部分が、パレットやコンテナの底面に触れて動かすというしくみです。

afrtr1s
赤い金属がロックで、丸く黒いタイヤがPDUです

 

搭載位置に来ると、止め具(ロック)をセットして、ULDを固定します。

フレーターになると、輸入貨物を降ろし、輸出貨物を搭載する作業を行いますので、旅客機よりもステイ時間が長く、2時間以上となることが多いようです。

貨物と共に運ばれる、エアウェイビル(運送状)とマニフェスト(積荷目録)を搭載すれば出発準備完了です。

あっ、忘れてはいけません。乗務員の為に、機内食を搭載します。

搭載量が少なくても、作っているのも専門会社で、機長と副操縦士で違うものを食べるのも同じ。違うのは、運ばれてくるトラックが、バンのような小さい車という点だけで、旅客便と全く同じオペレーションです。

 

タイトルとURLをコピーしました