トルコから帰国後で数日経過するも、まだ趣味心を焚き立てる炎が燃えている気がします。
イスタンブールでの経験は、凄いものを見たというショックも合わさり、なかなか平常心に戻りません。その貴重な経験をさせてくれた友人の話をしましょう。
彼と会ったのは、昨年のロスアンゼルスで開催されたエアラインコンベンションAI2014LAXの会場でのことです。
大柄の男性が私のテーブルに近付いて来ます。
「日本に何度も行っている」「月刊エアラインを知っているか」「あの雑誌に投稿しているんだ」という会話から始まりました。それが世界的なコレクターのトルコ人ゴックハーンさんとの出会いでした。
イカロス出版に顔を出した事があり、のりもの倶楽部が好きとのこと。
海外で撮影した珍しい旅客機の写真の投稿をしている様子で、話が弾みました。
彼はイスタンブール・アタテュルク空港でハンドリングやGSA(エアライン総販売代理店)を行う会社 「FLY SERVICE TURKY」の社長です。私のまわりにも趣味と本業で共通する人がいますが、それぞれ成功しています。
本業でうまく行く人は、趣味の世界でも妥協なく力を入れています。
エアライナーインターナショナルへの参加は10年前からで、2011年のポートランド以外は全部参加したということ。自身の参加が1998年以降は2011年に久し振りに参加しましたので、丁度すれ違いだったようです。
帰国後、しばらくすると日本への出張があるとのことで連絡があり、再会を果たします。
驚きなのは、神保町の乗り物関係書籍を扱う古書店の常連であることが解ったことです。ご主人曰く、「うちの店で三指に入る上得意さんだ」とのこと。
日本の書籍の写真がお好みとのことで、多くの物を購入されていました。
このゴールデンウィークに、念願のイスタンブール訪問を果たすことができました。
成田空港から到着したTK51便を降機すると、ボーディングブリッジの先に私の名前のカードを持つ人が立っています。どうやら彼の会社の従業員でした。迎えに来てくれるとは聞いていましたが、到着口ではなく、制限区域内での出迎えです。入国審査を200人抜きしたのは、面白い経験でした。
彼のオフィスを訪ねます。まずは、挨拶にとコレクションを披露して貰います。
あまりの凄さに軽い眩暈を覚えます。何と言ったらいいのか、自分もある程度のコレクターだとは思っていましたが、はるかに凌駕する圧倒的な飛行機の数々。
オフィスは空港西側に建つビルです。2階に5部屋、3階に社長室を含む3部屋のコレクションルームがあります。
集めているのは1/200~1/24のディスプレーモデルで、航空会社の本社のロビーにあるような大型で、スタンドも付属する立派なものが中心です。1/100や1/50の大型のものが多いように思います。
カッタウェイと言われる、機内まで造り込まれたモデルがごろごろあるのには仰天しました。
ワイドボディー機であれば200~300以上もの精巧な造り込まれたシートやギャレーまでもが並ぶ機内が見れるというのは興奮する事態です。
アリアナ アフガン航空DC-10-30のカッタウェイモデル 後方にはJALジャンボが
別記事でもご紹介しますが、実現しなかった航空会社へのプレゼンテーションモデルなどもあり、入手が難しいだろうなと思いました。
このオフィスに5000機のモデルがあり、30年掛けて収集したそうです。
余りにも多い数の為か、綺麗に並べていたのでは、場所がいくらあっても足りません。
航空機の胴体と胴体が重なり合うように積み上げられている、宝の山状態の飛行機の山がいくつもありました。
社長室は、空港が一望できる場所にあります。CANONのデジタル一眼レフが置いてあるので、午後からは順光になり、一部の窓は開放できますので、オフィスからのショットはいつでも可能という天国のような場所です。滑走路35Lを離陸する機体が目の前を通過します。離陸する場所はまだ先の北側ですが、フェンスもクリアしており、素晴らしいショットが撮れました。
50インチほどの大画面TVがあると思ったら、PCでフライトシミュレーターを楽しんでいらっしゃいました。 自社のロゴデザインを施したギブアウェイを多く製作されていますが、シミュレーター内にもボーイング737-800のデザイン機があるのには驚きました。
オフィス屋上に展望デッキでも作れば楽園になること間違いなしですね。
12時間半のフライトの後でしたので、疲れがあるにも関わらず、目が冴えて仕方ありません。全ての機体を写真に収めるのが難しいことがもどかしさで焦燥にかられます。
結局3時間ほどで失礼しホテルに向かいましたが、その後は爆睡です。
ゴックハーンさんご自慢のJAL DC-8-53 JA8009 SHIMA号です
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