インド定期航空会社の動きが活発です。ここ数年でキングフィッシャーとジェットエアウェイズが消え、フルサービスキャリアの国営エア・インディアは政府が株を放出し、民営化に進むも経営再建に苦しみます。その中で、エア・インディアを超えるシェアを持ちインド最大のエアラインとなったのはLCCのインディゴです。シェア47.5%で256機のエアバス中心のナローボディー機を運航します。
©Vistara ビジネスクラス
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このインドの航空市場でニ番目のフルサービスキャリアにして一番新しいのは2015年設立のヴィスタラ(Vistara)です。26機のエアバスA320、9機のボーイング737-800に加え、ボーイング787-9が1機加わりました。まだシェアは低いですが、タタグループとシンガポール航空の出資を得て、飛躍を目指します。ヴィスタラの社名は、サンスクリット語で無限の広がりを意味するVistaarからきています。
©Vistara プレミアムエコノミークラス
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期待のボーイング787-9は2月28日にシアトルのボーイング・エバレット工場で引き渡されました。同日、JALとの間で2019年2月以来のコードシェア枠を拡大することを発表しました。羽田空港のインド発着枠が最後まで未定ですので、新型コロナウイルスの収束のあとは、ひょっとすると日本乗り入れも視野に入っている可能性があります。
©Vistara エコノミークラス
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ヴィスタラより輸送量が多いジェットエアウェイズとスパイスジェットともに日印間を飛べる機材を持ち合わせません。小さなエアラインが先に長距離を運航開始と言う飛躍が期待できるかも知れません。