機内でソーシャルディタンスは取れるのか‐JALの事例

航空業界

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新型コロナウイルスの収束が見えないこの時期、人と人とのソーシャルディスタンス(社会的距離)は2mが推奨されています。これを航空輸送に当てはめることは現時点では不可能に近いのですが、近づけようとする取り組みがJALで始まりました。428日付けプレスリリースで、当面の間予約において一部座席を指定不可にすると発表しました。

 参考例のボーイング737では、3席の中央席(BJ)が指定不可の座席であり、全席が窓側と通路側になると書かれています。国内線仕様の165席の機体のうち約3分の1となる57席がこれにあたります。この法則でいくとすると隣席とは0.45mしか離れなくなり、2mにはまったく届かないことになります。それでも、一時的な措置としては前進です。

 海外の取り組みでは、ユナイテッド航空がリリースを発表しています。座席の間隔を空けることに加え、機内を消毒する様子を動画で紹介しています。

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©United Airlines
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©United Airlines 

アメリカのアラスカ航空も416日のリリースで同様の措置を発表しています。ボーイング737やエアバスA320では中央席を、リージョナル機では通路側のシートをブロックするとのことです。また、座席ポケット内から安全のしおり以外のすべての印刷物を取り除くと発表しました。その他、機内清掃の強化など詳細な情報が提供されています。

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©Alaska Airlline 

今後、同様の取り組みが増えていくことでしょう。ただ、これはどれも一時的なもの。機内で2mの距離を取るとなると経済的な航空旅行を実現することができなくなります。先日、当ブログでご紹介したメーカーの新シート開発など機内のハードへの変化を必要とする取り組みが求められます。

 

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